2017年04月03日

マザーボード MSI P35 NEO-Fの再修理

2007年のMSIの迷作マザーボード「MSI P35NEO-F」関連の修理です。
ネットをいくら検索しても、どうしようもないマザーはあきらめられて、捨てられるか部品取りにされる運命でして、このマザーも同じような感じでしつこく修理する人はいませんね。

 もともと設計もよくなく、CPUファンの熱風が液体電解コンデンサーを直撃するような仕組みでした。
 こんなグダグダな製品にわざわざコンデンサーを付け替えてまして、2012年に再復帰させたのですが、昨年からまた調子が悪く、ずっと修理をしていました。普通ならあきらめて新しいものを買うでしょ。今年で製造されてから10年経ちますもん。

 ことの発端は昨年8月。
 対応する上位CPU Core2duo e8400 を知人よりいただいた際に、速くなるんならということで、CPUを換装した。
ところが、BIOS画面が途中でハングアップしたり、定格なのに「クロックアップしすぎなのでやばいよ」みたいな警告がでる。

 2017-04-02 18.56.45.jpg
 この警告はCPUを認識して、正規のクロック3Ghzが入力されてから、異常が出るみたいです。
 BIOSバージョンはこのマザーのバージョン V1.0 に対応する「V1.A」です。最終バージョンである「V2.1」も入れてみましたが、やはり動きませんでした。CMOSクリアをすれば初動はできますので、BIOSを戻すこともできます。

 以上のことからCPUが壊れていると判断し、CPUをもとに戻して使用してましたところ、なんだかバンバン、ブルースクリーン(以下、ブルスク)がでるようになりました。
おまけにHDDの論理破壊まですすみまして。さすがにマザーボードを壁に投げつけてやろうかと思いました。
もともと2015年にWindows10にした際にメモリーの電圧を強めに調整しなければ、ブルスクがでるマザーだったんですが、いくら電圧を変えても安定しません。

 Memtest86+でメモリーチェックをしたところ、エラーがでたり出なかったりします。
 メモリーの接触不良もあったようで、端子をピカールで磨いて、クレの接点復活剤で仕上げ、さらにスロットも2000番の耐水ペーパーで磨きました。テスト結果の良かったメモリースロットでテストして、メモリーそのものに異常がないことを確認しました。
 しかしスロット4だけ、どのメモリーをテストしてもエラー続出。これはスロット側またはマザーボードに原因があるということです。

 その後、マザーボードを中性洗剤と流水で洗って、乾かしたり、配線切れがないかパターンをチェックしましたがなにも見つかりません。
 配線に異常がないんだったらメモリーコントローラーだろうということで、チップセットの接触不良ではないかと思いました。

 よくビデオチップの再リフローとか修理でありますし、僕もやりましたが、あれのチップセット版です。ほんとはチップを剥がして半田ボールを使って、再ハンダしたいところですが、専用の機械なしでやるには大変そうです。

 IMAG0584.jpg
(写真 下方にあるヒートシンクの下にあるのがIntel P35 ノースブリッジ)

 ヒートシンクを外して、周囲をアルミテープで覆って、ヒートガンでチップを温めます。専用のリワーク設備があれば温度の設定もできるんですが、ヒートガンの場合は温度計は必須でしょう。220度ぐらいで半田がとけますが、それ以上だとチップが壊れてしまいます。 実際、別のビデオカードのチップを修理してたところパキッと音がして壊れました。温度計は必須です。ぜひ買いましょう!

 で、温度計はないので適当に7分ぐらいアツアツの熱をかけてあげました。

 自然にさましてから、元通りに組上げます。


2017-04-02 23.06.04.jpg
(ノースブリッジの放熱板とCPUファンの放熱板を、ジャンクの放熱板で適当に連結)

 おそらくこの時点でメモリーエラーはなくなると確信していました。原因はノースブリッジの冷却不足。
 このマザーボードはCPU周辺のコンデンサーを交換した際に、小型のコンデンサーが手に入らなかったので高さを稼げる大型のCPUクーラーを取り付けました。CPUはばっちり冷えますし、コンデンサーも熱風にさらされなくて済みますが、そのときに純正クーラーでは下に吹き付けられていた熱風が、熱風より熱いであろうノースブリッジの放熱板にまったく来なくなりました。結果、熱を持ちすぎて半田クラックを起こした! ということかと。

 ノートPCにおいてビデオカードのリフロー修理で症状が再発するのは、冷却不足が解消されないためです。デスクトップならまだ改善の余地があります。
 写真のように、ノースブリッジの熱が、CPUクーラーの放熱板へ逃げるように細工しました。写真のギザギザに見える板はねじ穴補修キットという商品(ブリキ板)です。
 ジャンクの放熱板がなければアルミ缶を切った貼ったしてもなんとかなるかもしれませんね。

 以上、すべてのメモリーを積み込み、Memtest86+でチェックしたところノーエラーでした。

 起動できなかったHDDをつなげて試してみると、何回か修正しながら再起動を繰り返して、なんとかログイン画面までくるようになりました!
 2017-04-02 23.49.43.jpg
 (もうこの写真がきれいでかなわん) 

 このあとも、メモリー電圧を盛ってないので、Windows10のメモリーチェックではメモリーに問題ありと診断されたり、ブルスクが発生しましたが、おそらく、たぶん! 電圧を盛れば正常に動くでしょう。
2017 6/6 追記
 メモリーの電圧を1.95Vに上げて、windowsのメモリー診断を実施しました。
 2017-04-06 11.17.07.jpg
 問題なく完了しました。
 なお、起動DVDであるwindiag.isoを作るMicrosoftのツールは現在MSのサイトからなくなっています。他のサイトで配布されているツールから作成してくださいね。
  

posted by 難波鷹史 at 19:08| 京都 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 修理 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック